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身体表現性障害とは?

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身体表現性障害


・身体表現性障害 somatoform disorder
■ 身体表現性障害とは、痛みや吐き気、痺れなどの自覚的な身体症状があり、日常生活を妨げられているものの、それを説明するような一般の身体疾患、何らかの薬物の影響、他の精神疾患などが認められず、むしろ心理社会的要因によって説明される障害である。
DSM-IVは身体化障害と転換性障害、疼痛性障害、心気症、身体醜形障害などを臨床上の便宜から1つに集めている。
これらは病因や経過が共通しているわけではない。
多数の医療機関を渡り歩く例があり、内科や外科医にとって困難な患者である。
患者の強い治療欲求による問題を軽くするためには、患者に対応する医師を1人に集約し、検査などの患者の欲求に部分的に応じながら、信頼関係を結び、身体の症状に精神科的な理由があることを患者が気づくようにし、患者が進んで精神科を受診するようにしていく。
身体症状の原因はすべて心理社会的なものであると患者に説明するのことは効果がない。
うつ病性障害や物質関連障害、反社会性人格障害などを合併することが多く、合併する精神疾患に対しては抗うつ薬などの精神科的治療が有効である。



■ <身体表現性障害の種類>

・身体化障害 somatization disorder
■ 30歳以前に様々な身体症状が起こり、数年以上持続する。
身体化障害は重度の慢性障害で、様々な身体症状(主に痛み、胃腸症状、性的症状、神経症状など複数の症状)が繰り返し発生し、原因となる体の異常が見あたらないのが特徴であり、女性に多い。
身体化障害の患者にみられる身体症状は、助けてほしい、気にかけてほしいと訴えるコミュニケーション手段と考えられる。
そのため患者の訴えは誇張されていたり、既往歴に一貫性が欠けていたりする。
生活環境や文化が症状に関係する。
慢性に経過し、寛解することがまれである。
身体化障害そのものに対する薬物療法はあまり効果がない。
なお、身体化障害のある人にも、本当に体の異常が生じる場合があるので注意が必要。



・転換性障害 conversion disorder
■ 転換性障害は以前はヒステリーと呼ばれていたもので、随意運動または感覚機能についての症状または欠陥で身体的異常では説明ができないものである。
通常は単一の症状を示す。
転換性障害は精神的・心理的なストレスや葛藤が原因で起こる。
患者はそうしたストレスや葛藤を、無意識のうちに身体症状へ転換する。
転換性障害は青年期から成人期初期にかけて起こる傾向にあるが、初回の発症はどの年齢でも起こることがある。
この障害は一般に男性より女性に多い。
症状は多くの場合、社会的または精神的につらい出来事が引き金になって発症する。
生涯で1回しか発症しない場合もあれば、散発的にときどき起こる場合もある。
1回ごとの症状は普通は短期間しか続かず、2週間以内に症状が消失することが多い。
ただし再発が多く、約4分の1の患者は1年以内に再発し、症状が慢性化する場合もある。
麻痺や失声、盲は治りやすく、振戦や痙攣は治りにくい。
体の異常がないかどうかを調べ、重大な病気を示すような症状ではないことを患者に伝えて安心させると、たいていの場合、患者は良くなったと感じるようになり、症状は消えていく。
発症のきっかけとなる精神的な悩みがある場合は、心理療法が特に効果的。
ただし、どの患者にも一様に効果がある治療法は知られていない。



・疼痛性障害 pain disorder
■ 痛みの訴えが中心であるもの。
痛みを説明するのに十分な身体的異常がなく、心理社会的な要因が症状の経過に影響している。
女性に多く、遺伝負因が強い。
一般的な鎮痛薬によって完治する場合もあるが、疼痛性障害そのものに鎮痛薬が有効であるわけではない。
バイオフィードバック、セルフモニタリングなどの行動療法、三環系抗うつ薬による鎮痛効果が期待できる。



・心気症 hypochodriasis
■ 身体症状または身体機能に対する誤った解釈に基づき、重病にかかっているのではないかという恐怖や考えにとらわれてしまう障害。
内科や外科を受診し適切な医学的評価や説明を受けても、現代医学でもわからない奇病にかかっているなどといった考えが持続する。
心気症は20~30歳で起こることが最も多く、男性にも女性にも同程度にみられる。
数ヵ月から数年間の病相期と同じくらいの長さの寛解期が交互に現れる。
規則的な身体的診察が日常生活の障害を防ぐために有用である。



・身体醜形障害 body dysmorphic disorder
■ 実際には欠陥はまったくないか、あったとしてもごくわずかであるにもかかわらず、自分の外見に欠陥があると過度に思い込み、深く悩んだり、機能障害が生じたりする障害。
鼻などの顔の一部に関心が向けられていることが多い。
青年期に発症することが多く、発症率に男女差はないといわれている。
身体醜形障害の人は自意識が強いため、仕事に出かけたり社会活動に参加することを含めて、人前に出るのを避けようとする。
夜間にしか外出しなくなったり、まったく外に出なくなる人もいる。
その結果、社会的に孤立した状態に陥る場合もある。
身体醜形障害から生じる苦痛や心身の機能不全のために、入退院を繰り返したり、自殺を図ることがある。
身体醜形障害の人は自分の症状について話したがらないため、何年間も障害が見過ごされることがある。
正常な人にも外見に関する悩みはごく普通にみられるが、身体醜形障害の場合は悩みに非常に多くの時間を費やし、激しい苦悩や機能障害が生じている点が異なる。
効果的な治療に関する情報はあまりない。
セロトニン動作性薬物が有効な場合があり、強迫性障害との共通性が指摘されている。



05
2011

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